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『アルパインクライミング考』 横山勝丘 著 [独り言]

アルパインクライミング
 ようやく読み終わりました。残りの時間が無いため順番を決めて読んでいるのですが、読みたい本が山積みになっていてなかなか進みませんでした。
 今のアルパインクライミングを知るためにも、クライマー必読の書です。これだけのレベルのクライミングをおこなわなくても、アルパインクライミングとは何かを考えるヒントになるでしょう。
 それにしても、私がアルパインクライミングをしていた時代との違いを痛感しました。ギア、技術、知識等アルパインクライミングに必要な要素の進歩が凄まじいです。当時のアルパインクライミングとしての私の目標は、ヨーロッパアルプスでした。そのトレーニングとして行っていたのは、北岳バットレス、谷川岳一ノ倉等での継続登攀でした。早朝広河原を出て北岳バットレスのルートを二本継続し夕方には広河原に下山、そのまま翌日は小川山でクライミングする。穂高のパチンコは同じですが、内容の濃さにレベルの違いを感じます。また、剣岳周辺では一日でルートを複数本登り長次郎雪渓をアイゼン無しのバイル一本で下るようなトレーニングをしました。今は瑞牆のルートを継続するようなクライミングもトレーニングをして行っていることに、レベルの高さを痛感します。それでなければ、パタゴニア等のクライミングは出来ないでしょう。
 初めてヨーロッパアルプスを計画した時は、離職、離婚を覚悟していました。それでも行きたかった時期でした。初めてのヨーロッパアルプスは驚きの連続でしたが、アルパインクライミングを考える素晴らしいきっかけになりました。アルパインクライミングには、フリークライミングの技術が重要である事を痛感したのもこの時です。
 昔を思い出しながらも、著者の熱い思いを感じました。
 最後に、本文から素晴らしい一文です。「クライミングは、決して体を動かすだけの行為ではない。人間が持っているすべての能力を駆使して、この大きな自然と対峙するのだ。限りなく広がる可能性に夢を抱けば、これから先の人生をきっと素晴らしいものになると思わないだろうか。」

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